宗教法人 円応教
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円応教の時間[テキスト]

責任役員 網島通夫 (2004.5.9)

 今年、円応教は立教85周年を迎える意義深い年であります。現在、教団では「みんなの笑顔に円く応える、85周年」の標語を掲げ、七月の立教記念大祭には、より多くの人様と共に喜びを分かち合えるよう、信者一人ひとりが、み教えの実践に日々努力しております。暗いニュースの多い現在、生きていく希望を失いがちになる昨今ですが、常に目標に向かいまい進し、心の支えである信仰をもっている私たちはほんとうに幸せ者です。 

 しかし、最近私が強く感じることの1つに、「物を愛する心」が社会全体的に少しずつ欠けてきたように思うのです。特に今ではあまり聞かれなくなった、国を愛する心、愛国心は世界のどの国よりも低いのではないでしょうか。長引く不況の中、自分の住んでいる国に、何の期待も希望も持てず、不足と不満と不安が入り乱れていると思うのは私だけでしょうか。人の心もすさんできたかと思うと、寂しさを感じます。

 その反面、物が豊富に満ちあふれ、だれに束縛されることもなく自由に暮らすことができる。相反する2の顔を持っている国が日本であり、我々日本人ではないでしょうか。

 しかし、最終的には社会の一員である私たち一人ひとりの心の持ち方、行いが元だということに、気付かなければならないでしょう。

 物を大切にできない人は、人の心を大切にできないと言えるのではないでしょうか。

 現在この地球上で、約750の世界遺産が登録されています。世界遺産とは、後世にのこすべき人類共通の遺産を破壊や消滅の危機から救い、国際的な協力によって保護することを目的としています。

 日本では奈良の法隆寺、京都の平等院鳳凰堂、日光東照宮、広島の原爆ドーム、姫路城、岐阜の白川郷、屋久杉で有名な屋久島などが登録されています。そのどれもが目本を代表する重要な文化財であり、大自然であります。

 しかし、残念なことに、目本のシンボルである富士山が世界遺産に登録どころか、未だ推薦もされていないのが現状です。昔から数多く写真や絵画で描かれ、今でも年間数百万人が訪れ、中には信仰対象としてあがめている人も少なくありません。

 その富士山が実は、すばらしい全景から想像もできないほど、ゴミで汚染されています。登山者が食べた弁当やペットボトルがあちらこちらに散乱し、生活ゴミや廃車の乗り捨てや、産業廃棄物までもが山積みになっているとのことです。

 最近ボランティアの人たちが協力し清掃作業をされ、だいぶん改善されているものの、まだまだゴミがなくならない。このゴミこそ富士山が世界遺産に登録されない大きな要因の1つであることには間違いありません。

 すべての人とは言いませんが、富士山に登ることに大きな意義を感じる人が、人の迷惑をも顧みずゴミを捨てる無神経さと、愛する山を自らの手で汚す一部の人に、大きな矛盾を感じるのは私だけでしょうか。「旅の恥は掻き捨て」感覚ではすまされない問題です。

 円応教の教祖のことばに『一つに 我の行い 我一人の時ほど油断なし』とあります。

 こうした心を養っていくために円応教では『世の中の道具』になるようにと教えられています。つまり人のため、社会のために喜んでいただける働きができる人になることを目標としています。

 この働きが家庭はもとより、社会、ひいては世界にいたるまでに広がりを見せることで「人を愛する心」「物を愛する心」「国を愛する心」へとつながっていくことでしょう。

 物にも生命があることを、そしてそれを扱う私たち一人ひとりが感謝の心を持ち続け、大切に使い切ること。そうしたことが、人の心を大切にすることにも、また、自分自身の人格向上への基盤になっていくのです。

  人様に喜んでいただく働き。難しく考えることはいりません。あなたの笑顔一つも、優しい言葉一つも人の心を和ませ、落ち込んでいる人の心に温かさが通じていくものです。『一つに 我の行い 我一人の時ほど油断なし』。このおことばを、行いにかえていく。そして笑顔で語り合える明るい毎日が送れるように努めていきたいものです。
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