行事報告

「被災信者に支援の手」豪雨の信者宅を訪問

2020年7月20日

 

「被災信者に支援の手」令和2年7月豪雨の信者宅を訪問

 

 7月3日から九州をはじめとする広い範囲に大雨特別警報が発令される中、河川の決壊や土砂崩れが発生し、各地に甚大な被害がもたらされた。

 熊本県の被害が報道されると教主様は大変心を痛められ、「信者様に被害はなかったか」と確認を急ぐとともに、本部職員を現地に派遣された。 一行は8日に本部を出発し、翌日、天草教会で小林和美教会長先生に被害状況を伺う。 信者名簿をもとに状況の把握と活動の打ち合わせをし、被害の大きかった人吉市の信者宅へ現状確認に向かった。

 最初に訪問した場所は人吉駅近くにあり、居酒屋を営むお店が被害に遭われた。

 球磨川流域の山田川が目の前を流れ、2階部分まで濁流の被害を受けたと話を伺う。

 その後、球磨川の河川敷や上流付近へ移動しながら被害状況を確認。 道路の片側が陥没し、崖崩れや土砂崩れなどの箇所が多く見受けられ、対岸のJR肥薩線では線路がめくれ返り、橋も流出し、復旧の見通しが立たないとのこと。 10日、球磨川近くに住まれる信者宅を訪問。 氾濫した河川の濁流で家が水没、最大水位は約4メートルに達し、周囲は2階の床上まで浸水したそうである。

 一行は家の中にある家具や布団、家電製品の運び出しと、屋内に溜まったままの泥を屋外へ運搬する作業を行った。 水分を含んだ畳や布団は重く、玄関先に出すだけで汗が吹き出すほどであり、夏場を迎えるこれからの時期は長時間の作業が困難に感じた。 作業に支障が出るほどの強い雨が降り続き、被害に遭って間もないこともあり、周囲の住民も作業の手が足りていない様子だった。

 四日目の11日は九州の各教会を訪問し、信者様の被害状況を確認した。 別府教会、豊前教会、峯智教会のいずれも教会や信者宅に被害はなく、一行は本部への帰路に就いた。 現地の状況は想像を超えたものであり、浸水だけでなく汚泥や水流で柱が歪み、居住できそうにない住宅も数多く見受けられた。

 新型コロナウイルス感染防止の関係で県外在住者対象のボランテイアセンターや、自治体も受け入れや活動を行いにくく、片付けや復旧に人手が足りない現状であり、支援の手が今後も求められる。 被災地域の一日も早い復興を願いたい。