祭典礼法

礼拝の意義について教えてください。

教祖は、神様や仏様へのお祈りの初めには、「おそれおおくも」というお言葉を一律に使い、先祖様に対しましては、その初めに「ありがたき」というお言葉を一律に使っています。これは神様や仏様そして先祖様に対しまして、尊敬し感謝し報恩し奉仕していこうとされる敬けんなみ心の現れで、それが礼拝となる訳であります。
初代教主は、礼拝について「神、そこにおわすが如く祭れ」と、よく言われ、「生活のかて」には、※「人はもとより万物一切が拝めるような敬虔(けいけん)な人でありたい」とお教えくださっています。

※生活のかて 12日

礼拝のときの服装は定められておりますか。

礼拝のときの服装は、別に定められたものはありません。要は、敬けんな心から身なりを整え、威儀を正して礼拝することであります。

「おつとめ」のときの礼式を教えてください。

「おつとめ」は、主導師と二人の副導師(ドラまたはカネと、太鼓または木魚に対する人)の三人で行われます。
導師は合掌して真殿に進み、真殿中央に主導師、向かって左にドラ(またはカネ)、向かって右に太鼓(または木魚)の副導師が位置し、真殿に一礼の後、三者相向かって一礼、次に教主(教会にあっては教会長)に一礼、次に参拝者全員に一礼して、真殿に向かいます。
「おつとめ」の順序

  1. 礼拝
    ドラ(カネ)二つ。「礼拝」と副導師(または司会者)が唱え、全員礼拝致します。終われば、参拝者は「日課勤行文」を開いて持ちます。
  2. 君が代斉唱
    ドラ(カネ)一つ。「君が代斉唱」と副導師(または司会者)が唱え全員が斉唱致します。
  3. 円応教歌斉唱
    ドラ(カネ)一つ。「円応教歌斉唱」と副導師(または司会者)が唱え全員が斉唱致します。
  4. 信者訓戒
    ドラ(カネ)一つ。副導師が「信者訓戒、一」と唱えて、全員が唱和致します。副導師は、以下二から十まで順次唱えます。(四〔よん〕、七〔なな〕、九〔きゅう〕と唱えます)
  5. 感謝文
    ドラ(カネ)一つ。副導師が「感謝文」と唱え、全員が唱和致します。
  6. 自覚反省懺悔文
    ドラ(カネ)一つ。副導師が「自覚反省懺悔文」と唱えて太鼓(木魚)を三つ打ち、四つ目から太鼓(木魚)に合わせて、全員が唱和致します。ドラ(カネ)は、各節の終わりに一つずつ打ちます。八節の終わりでは、次の太字のところで、ドラ(カネ)を一つずつ打ちます。「崇高なるか、偉大なるか
  7. 摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)
    ドラ(カネ)一つ。副導師が「摩訶般若波羅蜜多心経」と唱えて太鼓(木魚)を三つ打ち、四つ目から太鼓(木魚)に合わせて、全員が唱和いたします。
  8. 回向文
    副導師が「回向文」と唱え、主導師が回向文を奉唱致します。回向の順序は「慈照院圓應智覺大姉、圓通院天山宗覺居士、深田家先祖代々、十方宗貫居士、円応教信者各家先祖代々、有縁無縁の万霊」
    なお教会では、「十方宗貫居士」の後に、「教会長家の先祖代々、教会に縁故のある故人、何々教会信者各家先祖代々」と唱えてもよろしい。
  9. 信仰目標
    ドラ(カネ)一つ。副導師が「信仰目標」と唱え、主導師が「あなたの心にみ教えを」と先唱し、全員が奉唱いたします。ついで主導師が「あなたのくらしに導きを」と先唱し、全員が奉唱いたします。
  10. 「くらしのかて」「生活のかて」
    ドラ(カネ)一つ。副導師(ドラまたはカネ)が「○日御教祖様のおことば」(くらしのかて)と唱え、その日のおことばを先唱し、全員で2回繰返し奉唱します。次いで副導師(ドラまたはカネ)が「○日初代教主様のおことば」(生活のかて)と唱え、その日のお言葉を先唱し、全員で2回繰返し奉唱します。
  11. 礼拝
    ドラ(カネ)二つ。副導師(または司会者)が「礼拝」と唱え、全員が礼拝致します。終われば、参拝者は「日課勤行文」を閉じ、最初の順序で一礼し、導師は退席致します。

注(1) 教会や家庭での朝夕のおつとめでは、「何日、御教祖様のおことば」(くらしのかて)、「何日、初代教主様おことば」(生活のかて)と、その日のおことばを全員でお唱え致します。
注(2) 平素の「おつとめ」では、君が代、円応教歌、信者訓戒を省略してもよろしい。
注(3) 祭典行事のときの導師は、三人が正式ですが、平素は、二人でも、一人でもよろしく、要は「おつとめ」をすることが大切であります。

「おつとめ」の礼式には、本部、教会、家庭などの規定がありますか。

礼式は、本部で行う礼式を基本として、教会や家庭での礼式も本部の礼式に準じて行ってください。

「おつとめ」のときの注意事項を教えてください。

  1. 「おつとめ」はわたしたちが自覚反省懺悔させていただく大切な儀式でありますから、威儀を正し、心静かにさせていただくことであります。
  2. 「礼式」をよく心得て、丁寧、丁重に致します。
  3. 歌の斉唱は、音楽を使用し、それに合わせて歌うように致します。
  4. お唱えするときは暗記していましても、一言一句間違いのないように「おつとめの本」を持ちましてお唱えすべきであります。
  5. 太鼓(木魚)に合わせてお唱え致します。
  6. お唱えは、大声や奇声を出さず、特別な節をつけないようにしなければなりません。
  7. 「回向文」は、導師が全員に代わって回向されているのであり、最も大事な「おつとめ」のしめくくりでありますから、参列者は静かに「回向文」を聞くように致さねばなりません。
  8. 副導師の心得
    • お唱えする言葉が全員にはっきり分かるように心掛けます。
    • ドラ(カネ)は、打つところを間違わないように致します。
      また、打つ間合いが不自然にならないように致します。
    • 太鼓(木魚)は、ゆっくり打ち始め、一定のリズムで続けます。リズムの速さは人数の多少でも異なりますので、あまり速すぎないように、また遅すぎないように、注意が必要であります。自覚反省懺悔文の八節、「これなん、宇宙の大円に・・・・・・」から、少しずつ速度をゆるめ、「偉大なるかな」で止めます。

本部参拝の意義をお教えください。

本部は、わたしたち円応教信者にとりましては聖地であり、大御親様、教祖、ご先祖をお祭りする本殿、教祖の御遺骸が奉安されてあります御墓所、歴代教主様のみ霊の安置されております「教主霊廟」、わたしたち信者の祖霊がお祭りされております「慈照殿」など、心のよりどころとしての中心であります。この聖地に参拝し、御教祖様の霊気に直接触れさせて頂きますと共に、今生き生かされていることへの、報恩感謝を捧げることが第一であります。わたしたちはこの本部を永世護持する義務があります。従いまして本部での祭典行事に参拝することによりまして、その精神を強化すると共に祭典時における御親教、教典解釈、研究発表、体験発表などを身をもって聞かせて頂き、自らが徳を積ませてもらうことが大切であります。
教祖は「宇宙の体験 真に 我の身にかなわし」(教典一項)とのみ教えを遺されると共に、「行」と「研究」を強くお説きくださっております。自らが行じ、自らが聖地に足を運ぶことによって、体験と研究の中に教義を体得し、あわせて心を磨き徳を積むことができるのであります。

本部における参拝の順序がありましたらお教えください。

本部へ参拝されましたら、第一に「本殿」にお参り致します。なぜならば、本殿の真殿には「大御親様」がお祭りしてあるからであります。本殿参拝の後、「御教祖様御墓所」、歴代教主様のみ霊をお祭りする「教主霊廟」「供養塔」「慈照殿」「大地の御親」に参拝してから、修法をお受け頂くなど、御自由に聖地での時をお過ごしください。

本部参拝についての注意事項がありましたらお教えください。

  • 本部参拝に際しましては、布教師は布教師手帳、信者は信者証、そして必ず教典、教義概要、日課勤行文をお忘れなく御携行ください。
  • み教えのままに、どなた様に限らず、お出会いする人に合掌して、会釈やあいさつを忘れず、聖地での清浄な心と態度を発揮するように心掛けてください。
  • 各信仰対象への参拝時には、服装を整えて威儀を正して参拝し、信仰対象の尊厳を傷つけたり他の参拝者の迷惑にならないように注意して下さい。
  • 参拝の道中、汽車、電車、バスなどの車中や、その乗り降りの際には円応教の信者または崇敬者として謙虚な態度で、十分に言動を慎んでください。大声でしゃべったり、人の悪口や陰口を言ったり、外の乗客の迷惑になるようなことのないよう特に御留意ください。また常に円応教の記章を着用し、桜の御紋章に恥じない言動をするよう心掛けてください。